タウンズビル日記

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今週末にかけて、ドラマリーディングの発表が立て続けに行われます。
ディナーのあとは劇場に集まって、毎晩、各参加者の作品やグループワークで作る短編脚本が発表される予定です。

今は、参加者の作品のドラマリーディングに備えて、グループワークで稽古しています。
私の脚本は翻訳の時間が必要なので、まだ稽古していませんが、他の参加者やチューターたちは、コンセプトは理解してくれている様子。
拙い英語で説明すると、おおむね反応はいい感じです。

ドラマリーディングの稽古は、よく分からないことが多いけれど、ワークの進め方が面白い。
チューターのマイケルが演出を兼ねているのですが、脚本をカットしたり、演者に動きをつけたりするのがとにかく早い。なんかすごいスピードで決まっていく。
素朴な驚きなのですが、脚本家がほとんど文句言わないことも新鮮でした。役割分担が明確なのだろうか。
あと、すごくチマチマした指摘なんですが、
グループワークで戯曲をはじめて読むとき。役を振って、最初のト書きないしは台詞が発されるとき。
それまでごく普通におしゃべりしていて、いきなり読み始める。
なんというのでしょうか。稽古に入る前の一瞬の「集中の間」みたいな、集団が集中する一瞬の沈黙みたいなのがないです。とてもインプロぽい。日本でもそういうやり方はあるけれど、役者じゃなくて自分で書いた人たちが読み始めるときの、独特の緊張感みたいなものと入り混じって。でもその勢いが、かえって心地よいです。
でも午前中に3時間、午後に4時間、各作品を再構成する作業がつづいて、ちょっと英語に疲れる。

初日の夜は、別のグループのリーディングを客席で聴く。
役者をかねているplaywrightは多いので、けっこう芸達者さんが多い。
脚本+演出+役者という、日本でもポピュラーな兼任playwrightも多いけど、
脚本+役者で、演出はやらないというタイプもわりと目に付く。
そして「自分の書いたホンに出るのはいいけど演出は・・・」という、その気持ちはとてもよく分かる。
女性のplaywrightsはやはりジェンダーに関する問題意識が高い作品が多いと思っていたけれど、今晩のリーディングは、執筆者の男女問わずセクシャルな内容が多かった気がする。

リーディングが終わって、ディレクターのキャサリンと、私の脚本の翻訳をしてくれるジュンと歓談。
キャサリンはこの大学で、Dramaturgを教えている。ドラマツルギーの先生とかエキスパートというのは、オーストラリアでもまだ歴史が20〜30年と浅く、数は少ないらしい。ジュンに、日本語でドラマツルギーを説明してといわれて、けっこうドツボにはまってしまった。
キャサリンは日本の小劇場についても知識があり、私の好きな劇作家さんの名前を知っていた。「静かな演劇=theatre quiet(quiet theatreだったかも)」も知っていて、びっくり。鈴木メソッドに詳しいようで、鈴木忠志さんのお芝居や利賀について話しました。

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