妖怪たちと暮らしていた頃の話

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あ、久しぶりの更新だ。他のみんな元気ですか?


甥っ子(3歳)がやってきた。
彼と遊んでいると、自分の本性が暴かれる気がする。
自分の中の、子どもの頃から変わらない部分に再会する、という感じ。
甥っ子と遊ぶ以外では、
ペピンでお芝居を作るようになってから、そういう体験があった。
たぶんその頃から、稽古場とかで、時々うっかり再会するようになった。
子どものときから変わらない自分。


私、子どもの頃、変顔するのが大好きだった。
まだ下ネタは分からなかったけど、「鼻クソ」とかやたら言うの好きだった。
あと、お話を作るのが好きだったんだけど、ほとんどシュールなギャグもので、
加トちゃんが「加トちゃんペ!」ってやったら指に鼻クソがついて、
その鼻クソ(何度もすみません)が坂を転げ落ちながら雪だるま式に大きくなっていく、とか。

小学校に入ってからも、
教室のベランダから突然ヘンな言葉を叫んで身を隠し、校庭中を混乱させるとか。
林間学校で各部屋を巡って、尻文字ショーを見せて回るとか。
知らない街に行って、道々現れる想像の敵と、戦いながら帰ってくるとか。
あいかわらず、変顔は誰にも負けない自信があった。

でさ、そういうの、冷静に計算高くやってるなら頭よさそうだけど、
自分が一番爆笑してるんだよ。やりながら。周りも真似したり、どんどんアレンジしたりするの。
それで、みんなしてお腹がねじれるくらい笑って、ヒーヒー言ってるの。
なんか、子どもって、簡単に主体と客体が入れ替わるよね。
ルールがないんじゃないんだ。あるんだけど、どんどん変わるんだ。
変わった瞬間に、その場にいる子どもたちは、みんな分かってるんだよ。
なんだろう、今の私はあの「敏さ」を目にすると、背中がざわざわするんだ。

あの時代を、私は勝手に「妖怪たちと一緒に暮らしていた頃」と呼んでいる。
それは、はじめて子宮で感じる恋をするまで、続いた。


気がつくと、変顔になっています。28歳の冬。
そして甥っ子からは、完全に自分と同レベルだと思われて、対抗心燃やされまくりです。

でも尊敬する長新太さんは、「自分の最大のライバルは子どもだ」と言っている。
私はそういう長新太さんの、ルールをぶっ飛ばした作品たちが大好きだ。
だからいいや。
私はまた、妖怪たちと一緒に暮らし始めようか、と思っている。

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