朝まだき、おきいでてゆく

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筆ペンで雲の輪郭を淡く強く書いたような曇天模様、海近くに隣接する国道沿いのドライブスルー。一階建てガラスばりの中堅ファーストフードで、仲間達・顔見知り、であろう人たち総勢20名ぐらいで何か甘いものを食べながら誰かを待っていた。

携帯メールが一通。チョコシチューを持っていくからちょこっとと待っててよ、という意なんだけれども文面は全て感じで構成されている。このあたりから目に映る情報と内容に若干の距離が生まれていた。別シーン、チョコシチューなるもののアップから引きの画、携帯メールの差出人は久しく会わずに最近再開した同級生の仕事場から。部下らしき白衣姿から、よく出来ましたね、なんてたわいもない労いのやりとりが交わされている。ディティールをまじまじと眺めればチョコシチュー、板チョコやカールチョコ、チョコスプレーでできた細工菓子・お菓子の家だった。

書き割りのような場面転換で、地下鉄の連絡通路、先ほどのドライブスルーから帰路を辿っている。ふと、見覚えのある誰かとすれ違い、そのまま改札に入場せず素通り。長い地下道をそのまま直進するが、向かって右に位置していた同じ改札が一周しながらも同じ位置ではなく逆側、向かって左に見えた。あれ、ぐるっと一周したんじゃなかったっけ、俺ぐるぐる。

そのまま、やっとこさくぐった改札には赤い輪っかのマーク。丸の内線か。通過した瞬間に、自分の家。一人暮らしをしている設定、何階建てかの最上階。ドアを開けると玄関/風除室から正面と右手の二面にドアがひとつづつあり、右側のドアを開けた。

長い廊下の奥の奥まで、右手は全面窓となり、採光は十分、最上階らしく広々としたベランダと一体となっていて曇天でも気持ちがいい。廊下の奥には、畳一畳を縦半分に割った程度の狭い2枚折りドアがある。あ、そうかこれは浴室なんだな、というのがフレームに囲われた半透過する樹脂パネルから伺えた。開けるとユニットバスながらもしっかりとした浴槽と洗い場。しかも全自動でお湯は勝手にはってあった。

じゃあ、着替えをとって早速入ろうかと思った途端、振り返って左の景色。先ほどの入り口から廊下を向かって右一面広がっていたベランダ部分が水族館の水槽のようなっていることに気づく。深くて濃い水色。深さ1m超、窓半分位までの水位をもってプール。けれども全然驚きはしない。遠くに、つまりは風呂場から先ほどの出発点/玄関口より物音が聞こえてきた。

ガサゴソとかいうのではなく、ジャバジャバとカシャカシャ。廊下を進みながら玄関に向かうと、男女一組が水に浮かび絶妙なバランスをとってグラビア撮影をしている。人ん家で一体何やってんだよ。と思うも口には出せず、若干の羨望。そこは思うだけでのコミュニケーション。ごめんなさい、なんてテレパスが相手から帰って来たところで、僕もふらふらとバランスを崩してきた。ふらり着衣のまま、廊下から窓をするっとすり抜けたらベランダプールにドボンだ。

あっ!携帯がポケットの中にはいったままだよ。なんて思ってとびあがり即脱出、あわてて浴室へもどりつつ携帯を確認すると水に濡れたもののメール着信ランプが点灯。なんだよかったー、なんて思ったところで目の前には知人が浴室のドアのサッシに腰をかけている。足を組みながら「終電を逃がしたので、今日はどうしても泊めてほしい」と言うが、いやそんな急に言われても困ったもんだな、と携帯をいじりながら新着メールに何が書かれていたのかは謎のままで覚醒した6時58分。

カーテンの隙間から零れる日射しが暑い。今日の天気は快晴。
ちなみに、地下鉄ですれ違ったのはきっと草彅くんだったと思う。
前日の夜はテレビでぷっすまが流れていた。流れるマスメディア。

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