ヨコハマ時代劇/『人魚亭異聞 無法街の素浪人』

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いよいよ、横濱開港150周年を迎えましたね。
という話題にどれだけの方が反応してくださるか分かりませんが、
まがりなりにも横浜を拠点にしている私たちにとっては、数年前から親しんできた話題です。
「再来年、開港150周年だよね!」とか言ってて、ようやく、この日が来たわけです。

そんなわけで、今日ご紹介する時代劇は、
開港間もない横浜を舞台にした『人魚亭異聞 無法街の素浪人』です。
オープニング映像も横浜港のアップから始まります。
今まさに、時代劇専門チャンネルで放映されていますので、
ケーブルテレビにつないでる方は、すぐにご覧になれますね!

横浜と言っても、JR横浜駅の周りのイメージを思い浮かべるのは間違いです。
山下通りの銀杏並木を透かして、横浜港を望むホテルニューグランドをご存知でしょうか。
マッカーサーやチャップリンも訪れたという老舗のホテルです。もとは外国人専用のホテルでした。
東洋趣味をとりこんだ意匠が、独特の異国情緒をかもし出しています。あの雰囲気が一番近い。
海の向こうへ開かれた、日本一ハイカラな街。それが、『人魚亭異聞?』で描かれる「ヨコハマ」です。

人魚亭というのは、劇中でマダム北小路という美人ママが営むラウンジホテル。
ここで繰り広げられる「水中ショー」が見どころのひとつです。
文字通り「人魚」のような異人が、水中で舞い踊ります。
それを、ちょんまげや日本髪に洋装の日本人たちが見物しているんですね。
刀に交じって、銃弾も乱れ飛ぶ。西部劇の匂いさえ漂うまさに「ハイカラ時代劇」。
主演。三船ダンディ敏郎。
助演。若林ダンディ豪。

若林ダンディ豪演じる準主役「千鳥」という男は、明治維新前は幕府に仕えていたのに、
維新後は新政府の密偵として働いているなど、ダイナミックな歴史の動きも感じさせます。
千鳥はピシッとした辛口な背広にハット。チョッキの胸元には拳銃をひそませています。
これがまた、ボトルとくわえ煙草の似合う、ルパン三世の次元みたいな男前なのです。

肝心の主人公は、三船ダンディ敏郎演じるひとりの素浪人=もと武士。
「人魚亭」の用心棒なのですが、この男が、実は外国帰りなのです。
人呼んで、「ミスターの旦那」
この名前を初めて聞いたとき、シビれました。かっこいい。かっこよすぎます。
着物の襟元に、スカーフを巻いてるスタイルも粋です。
三船敏郎だからこそ、「ミスターの旦那」なんてふざけた名前が、本気でかっこいいのです。

ミスターの旦那と千鳥、ダンディ2人組のファッションセンスだけで二日酔いになりそうです。
そのくらい、色香のある男たちです。
最近、草食系男子とか話題になっているだけ、こういう色香のある男性って少なくなった気がします。

時代劇ファンだけでなく、ヨコハマを愛する人たち、
それからルパン三世とかの雰囲気が好きな人にも、オススメの時代劇です!

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