2010年2月アーカイブ


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先日、こちらでお知らせしたとおり、
三田の家」にて次回作『マルチメディア』についての
オープンミーティング的なことを行いました。

ペピンはいつも、お芝居をつくる一番はじめに、
ものすごくたくさんミーティングというか、お喋りをします。
とにかく作品に関連すること、特に「個人的な体験」や「実感」について喋る時間が長く、
この過程が、ペピンの作品づくりには欠かせないものとなっています。
今回は、同じことを、誰でも参加自由な場でやってみよう、
という企画でした。

ペピンおさんどんによる、(作品にも登場する)おにぎりをはじめ、
豚汁、煮卵、きんぴら、などなど手料理を囲みつつ。ワイン傾けつつ。
「マルチメディア」っていう言葉の響きも、この7年で相当変わったなー、等ぼやきつつ。

ペピンの関係者から、ペピンのお芝居を観に来てくれている方、
普段から仲良くしてもらってる、色々面白い活動をしている友人たち、
ペピンを知らないけど「三田の家」にふらっと立ち寄った方まで、
20名弱ながら、色々な人が交わっての楽しい時間になりました。


今回は、初演(2003)の作品紹介に加え、特別企画をいくつか用意していたのです。

その1。
リクルート住宅総研の島原万丈さんに来ていただき、
ポスト団塊ジュニア考(2005)」という世代考についてお話していただきました。
ポスト団塊ジュニアというのは、団塊ジュニアの次の世代で、(この論考では)
ペピンも含まれる76年?85年生まれくらいの人たち、と定義づけられています。
「マルチメディア」は昭和の終わりに生まれ、20世紀の終わりに成人した世代を
描いたお話だったので、この対象世代はどストライクなのです。

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お話を聞いている最中にも、「ポスト団塊ジュニア」当事者たちから

自分が実感していることや体験談が出てくる一方、
「それ以外」の世代の方からも活発な意見が飛び出して、
プレゼン終了を待たず、気づいたら議論&フリートークになだれこんでしまいました。
大反響。


その2。
自分たちで年表を作ってみよう、という試み。
とってもアナログ&シンプルですが、白壁に直接テープで表を作り
「自分にとっての事件」を書いた付箋で年表を埋めてみる、というものです。
1970年(昭和45年)?2020年(?)までを横軸に、
「大事なこと」?「そんなに大事じゃないこと」を縦軸に、
みんなの記憶を掘り起こしながら、自由にマッピングしてもらいました。

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同年代の人間が多く集まっていたから、当然なのかもしれないですが
やはり思春期の90年代に密集してします。

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そして意外というべきかやっぱりというべきか、興味深かったのは
2010年以降(未来)にほとんど書き込まれていないこと。
わずかながら書かれた事件は、非常に堅実に予測可能なことか
やや悲観的な予測でした。

過去の記憶を掘り起こす作業に、重点が置かれたために
未来まで行き着かなかった、という理由もあると思います、が。
私の感触としては、「未来のビジョンがない」とか「夢がない」という感じは全然しなくて
すごくマジメで、よい意味で現実的な印象でした。
みんな、今ここの先に未来があるって分かってるんだよね。
だから今この日常をちゃんと生き抜かなきゃって思ってるんじゃないかな。


その先に夢がないわけじゃないんだよね。
みんな一生懸命考えてる。立ち止まってはいない。
だけどもっと前へ、前へ、というわけじゃない。
今を楽しむことの先に、また違った「未来」の在りようをみつけようとしている。
そんな気がします。

この年表、最後ははがして、くるくるっと丸めて、ゴミ箱にさようなら。
思い出すのは楽しいけど、記憶も未来も、またどんどん変わっていくから。
・・・かどうかは分からないけど、そんな軽さと、「残らなさ」も心地よかったです。
(と言いつつ写真には撮ってますが)

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今回得たことを踏まえて、これからペピンでも構想を練っていきますが、
今回の参加者の方たちとか、このブログをご覧になっている方と一緒に
色んな「実感」を投げ込んで、一緒に作っていけたらいいなと企んでいるのです。
後日また、こうしたオープンな場を設けたいと思っています。

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「三田の家」の台所から。
ホント、不思議とくつろいじゃう空間。
こういうアトリエがほしいです。

ご参加くださった皆さま、どうもありがとうございました!
よかったらどうぞ8月の舞台まで、今しばらくお付き合いくださいませ。

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(90年代) 

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「トンカツであーる」は無事に公演を終了することができました。
ご来場頂きました皆様、またエールを寄せてくださった皆様に、
重ねて、心より御礼申し上げます。

公演終了もまもなく、今日は「サロン・ド・ぺピン」のお知らせです。

サロン・ド・ペピンは、ペピンに興味を持った方々が集まる交流の場です。
縁側のようにすーっと風通しのいい場所を目指した、不定期開催のパーティーです。

今回は、「トンカツであーる」ポストパフォーマンス・トークにご登壇頂いた
熊倉敬聡さんのお誘いで、「三田の家」木曜ゲストマスターとしてお邪魔します。

三田の家は、慶應大学と地元商店街の皆さんが共同運営する素敵なお家(場)。
当日は晩御飯を食べながら、8月に予定する次回公演「マルチメディア(仮)」について
参加者のみなさまと、いろいろと考えたり話したりしたいと思います。

■サロン・ド・ペピン「マルチメディア」

【日 時】2010年2月18日(木) 18時?22時ごろ
【場 所】三田の家(JR田町駅・都営地下鉄三田駅徒歩約5分)
http://mita.inter-c.org/
【会 費】実費(飲食費として/1500円程度)
【お申込】info[at]pepin.jp
【ついったー】http://twitter.com/pepintoday #pepin

参加ご希望の方は、メンバーまでご連絡いただくか、
上記アドレスに件名を「サロン・ド・ペピン参加希望」として、氏名・人数・所属・連絡先を
メールしてください。会場の定員がありますため、ご期待に添えない場合はごめんなさい。

今回のサロンのテーマである「マルチメディア」は、
今年8月に東京公演として上演する予定です。
2003年に上演した「マルチメディア」の再演をどのようにつくっていくのか、
いつもぺピンメンバーでミーティングするのと同じような感覚で
皆さんともお話ししながら、考えていける場になると、楽しいなと思っています。

## 『マルチメディア』について ##

「マルチメディア」は、2003年11月@STスポットにて上演された作品です。
当時、メンバー全員が大学生であったペピンが、自分たちの世代観を通して
21世紀の幕開けという時代と、「未来」の夢と現実について描いた作品です。

以下は、2003年初演チラシに掲載した作品コンセプトです。
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「made in 50s, made in Akihabara」

21世紀の幕開けは、「22世紀」のおしまいを意味していた。
四次元ポケットの実現まであと100年。私たちは「世紀末の子ども」という
夢から醒めて、現実の四次元ポケットを作るために、働くおとなになる。
世紀末の子どもは、ルーズソックスに初めて足を通した日から、
新世紀の奴隷になる日を予感していたのだ。

けれどその前に片付けなくちゃいけない仕事がある。
元・世紀末の子どもである私たちは、時代のケツに生まれた子どもでもある。
やがて来る平成最後のとき(それは確実に訪れるリアルなひとりの死)、
「昭和」をちゃんと死なせてやらなきゃならない。昭和を偶像化した
歌謡界の女王は死んだのに、未だに「平成」は昭和に描いた夢をみている。

私たちと同じころ、アキハバラという街で産声を上げた「マルチメディア」は
まだ、素敵なサムシングだったかもしれない。想像されるだけの、輝かしい何か。
けれど四次元ポケットがリアルになるとき、素敵なサムシングの限界が来る。
未来とかあるいは「昭和の日」とか、逃げ口上叩いてないで、
持ち越された50年代後半戦のケリをつけなきゃいけないんだろう。
カウントダウンは始まってしまったのだ。

(2003年初演チラシよりテキスト抜粋)
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こまばアゴラ劇場・夏のサミット2010参加公演
8月28日(土)?31日(火)
ペピン結構設計「マルチメディア(仮)」
http://www.agora-summit.com/kettei_lineup/2010_s.html

お会いできるのを楽しみにしております。

Galvanni 09/06
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昨日、『トンカツであーる』満員御礼にて、閉幕いたしました。
ご来場くださった皆さま、また来られなかったけれども応援してくださった皆さま、
こうして公演ができるのも、本当に皆さまのおかげです。
どうもありがとうございました!

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(写真:片桐久文)

このお芝居を作る中で、色々と悩むときもあって、
というか今でも解決せず、あれこれ悩み続けてたりするけど、
それでもやってよかった、やれてよかったなあと思います。

大好きだった長さんの絵本と、こういう形で関われたことが幸せでした。
終演後、会場内のPUBにて、
来てくださった人たちとお酒を飲みながらお喋りできたのが毎日幸せでした。

数々の我儘を聞いてくださったBankART Studio NYKの皆さん、
企画の最初から最後まで何度も相談に乗ってくださった吉祥寺「トムズボックス」土井さん、
原作『キャベツくん』シリーズの使用をご快諾、のみならず公演を応援してくださった文研出版さん、
心から感謝いたします。本当にありがとうございました!


次は、8月に『マルチメディア』という公演をする予定です。
悩みつつも、立ち止まらずに。やっていこうと思います。

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冒頭のシーン。ペピンのミーティングは、大体いつもあんな感じです。
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実況中継

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今回の会場である BankART Studio NYK におります。
昨日は雨が雪に変わって、倉庫はかなり冷え込みましたが、
今日は、川面もゆったりゆらめく、よい天気です。

前回『シンデレラ』のときは1Fだったのですが
今回は3Fなので、ずいぶん遠くまで眺められます。
もう、空の隅から少し桃色になってきてます。


ストーブを焚いてお待ちしております。
どうぞ、暖かい格好でお越しください。
http://pepin.jp/stage/tonkatsu/

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