マルチメディア会議/76年?85年生まれの人々

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先日、こちらでお知らせしたとおり、
三田の家」にて次回作『マルチメディア』についての
オープンミーティング的なことを行いました。

ペピンはいつも、お芝居をつくる一番はじめに、
ものすごくたくさんミーティングというか、お喋りをします。
とにかく作品に関連すること、特に「個人的な体験」や「実感」について喋る時間が長く、
この過程が、ペピンの作品づくりには欠かせないものとなっています。
今回は、同じことを、誰でも参加自由な場でやってみよう、
という企画でした。

ペピンおさんどんによる、(作品にも登場する)おにぎりをはじめ、
豚汁、煮卵、きんぴら、などなど手料理を囲みつつ。ワイン傾けつつ。
「マルチメディア」っていう言葉の響きも、この7年で相当変わったなー、等ぼやきつつ。

ペピンの関係者から、ペピンのお芝居を観に来てくれている方、
普段から仲良くしてもらってる、色々面白い活動をしている友人たち、
ペピンを知らないけど「三田の家」にふらっと立ち寄った方まで、
20名弱ながら、色々な人が交わっての楽しい時間になりました。


今回は、初演(2003)の作品紹介に加え、特別企画をいくつか用意していたのです。

その1。
リクルート住宅総研の島原万丈さんに来ていただき、
ポスト団塊ジュニア考(2005)」という世代考についてお話していただきました。
ポスト団塊ジュニアというのは、団塊ジュニアの次の世代で、(この論考では)
ペピンも含まれる76年?85年生まれくらいの人たち、と定義づけられています。
「マルチメディア」は昭和の終わりに生まれ、20世紀の終わりに成人した世代を
描いたお話だったので、この対象世代はどストライクなのです。

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お話を聞いている最中にも、「ポスト団塊ジュニア」当事者たちから

自分が実感していることや体験談が出てくる一方、
「それ以外」の世代の方からも活発な意見が飛び出して、
プレゼン終了を待たず、気づいたら議論&フリートークになだれこんでしまいました。
大反響。


その2。
自分たちで年表を作ってみよう、という試み。
とってもアナログ&シンプルですが、白壁に直接テープで表を作り
「自分にとっての事件」を書いた付箋で年表を埋めてみる、というものです。
1970年(昭和45年)?2020年(?)までを横軸に、
「大事なこと」?「そんなに大事じゃないこと」を縦軸に、
みんなの記憶を掘り起こしながら、自由にマッピングしてもらいました。

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同年代の人間が多く集まっていたから、当然なのかもしれないですが
やはり思春期の90年代に密集してします。

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そして意外というべきかやっぱりというべきか、興味深かったのは
2010年以降(未来)にほとんど書き込まれていないこと。
わずかながら書かれた事件は、非常に堅実に予測可能なことか
やや悲観的な予測でした。

過去の記憶を掘り起こす作業に、重点が置かれたために
未来まで行き着かなかった、という理由もあると思います、が。
私の感触としては、「未来のビジョンがない」とか「夢がない」という感じは全然しなくて
すごくマジメで、よい意味で現実的な印象でした。
みんな、今ここの先に未来があるって分かってるんだよね。
だから今この日常をちゃんと生き抜かなきゃって思ってるんじゃないかな。


その先に夢がないわけじゃないんだよね。
みんな一生懸命考えてる。立ち止まってはいない。
だけどもっと前へ、前へ、というわけじゃない。
今を楽しむことの先に、また違った「未来」の在りようをみつけようとしている。
そんな気がします。

この年表、最後ははがして、くるくるっと丸めて、ゴミ箱にさようなら。
思い出すのは楽しいけど、記憶も未来も、またどんどん変わっていくから。
・・・かどうかは分からないけど、そんな軽さと、「残らなさ」も心地よかったです。
(と言いつつ写真には撮ってますが)

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今回得たことを踏まえて、これからペピンでも構想を練っていきますが、
今回の参加者の方たちとか、このブログをご覧になっている方と一緒に
色んな「実感」を投げ込んで、一緒に作っていけたらいいなと企んでいるのです。
後日また、こうしたオープンな場を設けたいと思っています。

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「三田の家」の台所から。
ホント、不思議とくつろいじゃう空間。
こういうアトリエがほしいです。

ご参加くださった皆さま、どうもありがとうございました!
よかったらどうぞ8月の舞台まで、今しばらくお付き合いくださいませ。

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(90年代) 

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